05 患者等の搬送の業務について(令第四条の七第四号関係)


[通知] 病院、診療所等の業務委託について

第五 患者等の搬送の業務について(令第四条の七第四号関係)

1 受託者の業務の実施方法等
(1) 主治医との連携
主治医に対して、搬送用自動車の構造及び積載資器材、従事者の資質等業務の内容を十分に説明し、主治医の判断に基づき患者等の状態に応じた適切な搬送用自動車及び積載資器材並びに同乗者により業務を行うこと。また、搬送途上において、患者等の容態が悪化した場合は主治医に適切に報告し、主治医の判断にしたがって最寄りの医療機関に搬送するなど、患者等に対して適切な医療上の処置がなされるよう努めること。
(2) 消防機関との連携
受託者は、必要に応じ、消防機関と連携を図ること。
(3) 緊急性の高い重篤患者の搬送について
受託者については、従事者の知識・技能やその医療関係法上の制限、搬送車の積載資器材等により対応が限定されていること。また、現行制度下では道路交通法上の緊急自動車として認められていないことなどから、重篤な患者であって緊急の医学的処置又は手術が必要と主治医により判断された患者の搬送を行うことは好ましくなく、病院が自ら行うなど適切に対処すること。
(4) 長距離搬送のための体制整備
長距離の搬送を請負う場合には、搬送途上での緊急事態に対応できるよう、出発地の医師の同乗を求めること。また、医師が同乗しない場合には、事前に搬送経路に立地する医療機関との間で、搬送車への医師の同乗や患者の受入れ等についての連携体制を確立した上で業務を行うこと。
また、長距離の搬送を請負う場合の搬送用自動車及びこれに積載する資器材は、出発地からの医師の同乗の有無にかかわらず医師の同乗を前提としたものとすること。
(5) 作業記録
受託者は、次に掲げる作業記録を作成すること。
① 搬送記録
② 搬送用自動車・積載資器材の保守点検記録
(6) 人員に関する事項
消防機関から「患者等搬送乗務員適任証」の交付を受けている者は、規則第九条の十一第二号の「受託業務を行うために必要な知識及び技能を有する者」に該当すること。
(7) 構造・設備に関する事項
ア 規則第九条の十一第四号イに規定する積載資器材は、搬送用自動車ごとに積載されていること。
イ 医師が同乗する場合には、主治医の判断に基づいて患者の状態に応じた積載資器材を積載すること。このため、受託者は、規則第九条の十一第四号ロに規定する積載資器材を少なくとも一組有すること。
ウ 消防機関から「患者等搬送用自動車認定マーク」の交付を受けている自動車は、規則第九条の十一第三号のうち、イ、ロ、ニ及びホの要件を満たすこと。
(8) 従事者の研修に関する事項
患者等搬送事業指導基準(平成元年十月四日付け消防救第一一六号消防庁救急救助課長通知)に定める定期講習は、規則第九条の十一第七号の「適切な研修」に該当すること。

2 医療機関の対応
医療機関は、当該業務を委託するに際しては、受託者の有する搬送用自動車、積載資器材等について確認するとともに、患者の状態に応じた適切な搬送車、積載資器材及び付き添いのために同乗する者並びに医師の同乗の必要性について、受託者に指示すること。
また、感染のおそれのある患者の搬送を委託する場合にあっては、受託者の業務終了後の消毒の方法等について指示すること。